お盆(カテゴリ:日々のこと)

お盆の一番の目的は、お墓参り。

ご先祖様をお迎えして家に帰ってきて家族と一緒に過ごして、また送り出す為の風習。とても好きな風習でお墓参りすると何ともいえない心地よさを感じます。

私の実家は長崎。実家のお墓は小さな一山がすべてお墓です。

各家のお墓には、ご先祖様が迷わないように提灯を揚げます。何段も提灯を揚げているのは初盆の家です。初盆の家の方たちは、3日間提灯の火がすべて消えるまでお墓で一緒に過ごして故人を送り出します。

本当にすばらしい、いのちが繋がっていることを実感できる風習だと思います。

また、この地域のお墓では50年程前までは土葬が行われていました。土葬して30年程後に掘り起こされて納骨します。この時間の長さが人間だけの時間ではない自然界の時間、人間のいのちが他のいのちに繋がっていく循環のサイクル。いのちの視点で見ると今が絶対ではなく立ち戻って考えることが大切だと改めて思わされた今年のお盆のお墓参りでした。